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「本当の気持ちと向き合えますか?」

熾天覆う七つの円環推奨アニメ。 見たあとに食べてハッピーを保たねば。


奇跡の価値とはなんぞや。
奇跡はかなわないからこそ奇跡なのであって、任意に叶えられるのであればそれはすでに「ありえないこと」である。 その「ありえないこと」を容易に享受できる代償に人間一人の魂をソウルジェム化する程度のことであれば、釣り合いが取れるどころかお釣りが来ても足りないことだろう。
あくまで客観的で合理的であり不条理な話になってしまうけど、ほむらの言うキュゥベエの起こす奇跡というのはそういう事。

望みを願望を渇望を叶えるため「だけ」であればこれほど美味しい話はないでしょうね。
キュゥベえの倫理観はそこにあるからこそ6話で「君たちはわけがわからない」と言ってしまえる。

今回は青い子と赤い子の話。
杏子はもっとアウトロー的に引っ掻き回すだけの役回りだと思ってたけど、さやかの対になるキャラのようですね。 1転してさやかのフォローに回るのは自分に似てるからこそなのか?

「すでに人間ではない」という事実を突きつけられて別ベクトルの回答をしたわけだけど
杏子は絶望を逃がすのが上手いのが強さであり弱さでもあると思う。 言い方を変えれば処世術に長けてるというか。
対してさやかは先に「責任感」が来てしまっているから、真正面から受け止めてしまう。 背負えるだけの強さがあれば耐えられるだろうけど、それを普通の女の子に求めるのは酷だろう。

このスタンスの違いは、叶えた願いが絶望に変わってしまったか、変わりつつあるかの違いが大きい。 杏子にとって願った事が霧散してしまったのはすでに過去のこと故に、自分のことも割りきれてしまえた。
さやかは自分以外のことは絶望していない、逆に言えば自分に対してだけ絶望してしまっている。 だからひとみの挑戦に答えることも出来ず、自暴自棄とも言える特攻してしまう。
そして、その特攻こそが絶望を決定的にしてしまうという・・・(自分が人間ではなくなってしまってるという確信)

さやかは今回も「後悔はしていない」を繰り返したけど、ひとみの告白に対して「後悔」を始めてしまった。 そして次回のタイトルはさやかの後悔そのもの…

杏子が「自分は他人のために魔法は使わないと決めた」というのか彼女の死に方が決まったようにしか思えないところだなあ。 それがどのタイミングなのかはまだわからないけど
あと5話くらい?
そこまで風呂敷広げてる話でもないので2~3話あればまどかとほむらの話は決着付けられるとして、あと2話くらいはさやかと杏子の話に時間が割けるかな?
劇中で3週目が発生するかと予想してたけどどうも外れそうな感じ。

キュゥべえは純粋悪というか、ほむらの言うとおり価値観も倫理観も人間とは違うから俺らの眼で「外道」「悪魔」と言ってもどうしようもない感じだw
ただこれまで見た限りヤツはかなりの合理主義者であるのがわかる。

魔法少女の仕組みを「便利」だと切ってしまえたり、言ってわからないなら身体で解らせたり、求められない説明は行わないあたりからも推測される。 ちなみにさやかの「どうしてこう言う事するの?」という問いには、キュゥべえの目的を問う意味も含まれてると思うけど、あっさりとスルーして魔法少女のことしか説明しなかった。 嘘はつかないが隠し事はするタイプ。
まどかに「アドバイスはルール違反」というあたり、ルールは守るタイプでもある。

キュゥべえの目的についてはほむらも掴めてはいないでしょうね。(知ってたら流石に説明するだろうし)
・穢れたグリフシードを食べるのが目的なのか
・純粋に魔女と戦うためなのか
・強い魔法少女を作りたいだけなのか
・あるいは魔法少女を魔女に墜として別の魔法少女に狩らせるためなのか
未だもってどの線も考えられる。

どの線も考えられるといえば、ひとみの告白が本気でも狂言でもどちらでも話が同じ方向に転がる。
いやなんとも先が読みづらい話だわ。

しかし、回を追うごとにまどっちの影がどんどん薄くなっていくなあ…

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コメント(13)

  1. まどっちみたいな、「喧嘩は止めて~♪」的立ち位置のキャラクターってかなり扱いがデリケートになりますよね
    『スクライド』のみのりさんタイプか、『龍騎』の真ちゃんタイプか……
    ただ、QBやほむほむの言動から、まどっちは「契約した時点でクリア/契約させた時点でアウト」のようで、余計に扱いが難しそうですけどね

  2. 最初は主人公まだ変身しないのかよ!と思ってましたが、最近はどこまで変身せずいられるのだろう…と心配に変わってきましたよ
    今回は3話とは違った意味で最高(最低)に欝でしたね…

  3. >キュゥべえの目的についてはほむらも掴めてはいないでしょうね。(知ってたら流石に説明するだろうし)
    ほむほむ「説明しても誰も信じてくれなかったわ」


    「ゾンビだから男に抱いてもらえない」ってのは言い訳くさいな~

  4. QBさん、予想通り「聞かれなかったから」でしたねw
    まぁQBの場合は「聞かれなかったから(ニヤニヤ)」では無く素なんですけど。
    ソウルジェムの防御を無視して魂に直接攻撃とか鬼ですか。

    今回は杏子、さやかの魔法少女としての在り方の話でしたね。
    腹を割って話す事で互いを認めつつも、やはり自分の生き方を貫くという。
    杏子も今回の件でさやかを一人の魔法少女として認識した様に見えます。
    というか、今まで食ってた物は盗品かよw
    そういえば初登場時も展望台でタダ見してましたよね。
    魔法少女って普通に魔法も使えるのでしょうか、それとも杏子の固有スキル?

    なんとなく良い話的に終わりそうでしたが最後はやはりw
    一瞬魔女化したかと思いましたよ、あれは。
    痛覚ってのは危険信号も兼ねてるとかの流浪人も言ってる様に非常に危険な戦い方ですよね。
    破損した体の修復にも魔力を使いますし、どちらかというと杏子スタイルの戦い方の様な気がします。

    >劇中で3週目が発生するかと予想してたけどどうも外れそうな感じ。
    まだループも確定してませんしね。ここまでくると、ループに見えるように話を構成してあるけど実は違うとも思えます。
    特にまどかがほむらについて色々忘れている(?)事に関してはループの中で起こってる事であればほむらが気分を害するのはおかしい訳で。
    話の核心はひょっとしたらループ等とは関係無い昔にあるのかもしれませんね。
    OPに出てる猫、ひょっとしたらほむほむじゃね?とか妄想を飛躍させたりしてますw

  5. さやかは上条くんを綺麗なものに見過ぎてるきらいがありますね。
    どこかで最初から自分と釣り合いが取れないと思いこじゃってるところにゾンビ化ですから。 友達思いで愚直でいい子なのが全て裏目に出てしまったという…

    魔法少女>
    今回はさやかが空中ジャンプするときに魔方陣っぽいものが出てましたね。
    あとはマミさんがほむら拘束するときのヤツとかがそうでしょうか?

    まどかはどうにも踏み込めないから・・・

  6. そんなことより、だれかK3さんをハピ粉ドラッグの魔の手から救ってあげて!

    依存症
     ↓
    離脱症状
     ↓
    耐性の形成 ←今ココ!
     ↓
    致死量

    もう後がないんだよ!

  7. (◕‿‿◕)「それが君の願い事かい?」

  8. >キュゥべえの目的についてはほむらも掴めてはいないでしょうね。(知ってたら流石に説明するだろうし)
    >ほむほむ「説明しても誰も信じてくれなかったわ」

    ほむほむは「魂をソウルジェム化する」ことを知っていたのに、なぜ教えなかったのか?というまどかの質問に答えているだけで、キュゥべえの目的についてはほむらは掴めてはいないと思うよ。

  9. 関東での放送も行われたのでようやく「続き」をクリックwww
    しかし最後のさやかさんは見ていて痛い、痛すぎる………。
    放送前にニトロプラス社長の感想があったけどあの感想に納得してしまった。

    正直今回で「さやか DEAD END」な予感してましたが予告でさやかさんのセリフがあるから出番はあるようだけど仮に次回でDEAD ENDだとしたらマミさんの最後なんてまだマシだ、とか言える位な展開になるんじゃなかろうか………。
    それこそ前回杏子さんがさやかさんに対して言っていた手足云々とかで、もうそんな最後しかありえないようにも思える。
    ラスト付近での叫びが何かイデオンでの「みんな星になってしまえ」と言ったカーシャを思わせる…はちと違うか。(アレも結構自暴自棄に近い感じだし)

    杏子さんは初見では「好きになれない」感じでしたが今回の話での過去を見たらそれは間違ってたなぁ、と思いましたね。
    しかしこっちも救われない展開が今後待ってる事を考えると可哀想に思えてしまう。

    もしかすれば次回は「さやかと杏子 まとめてDEAD END」とかあるんじゃないかと。
    そんな展開も予想してしまう………つか全然助かる予想できないってのも狙いなのか?

    >今回は3話とは違った意味で最高(最低)に欝でしたね…
    ホントにそうですね、しかも「死なない」から尚更に見ていて辛い。
    影絵っぽくしたのが更に効果上げてると言いましょうか。

  10. ヒーローものと思って見たら、意外と面白いです。
    ゴトゥーザママの「間違えればいい」とか、青の正義のあり方。そしてヒーローの孤独。

    うん、これこそ子供に見てほしいアニメ・・・いや、なんでもない。

  11. 上条くんひとみラブラブー>さやかヤンデレ化ー>上条くん両手両足切断でさやか満足ー>BAD ENDですね。わかります。

  12. 杏子さんの願いの結末があれだったから、上条くんの方にも何かまだ爆弾が埋まってるような気がするんだよねぇ。
    上条くんの腕を治すために上条くんも魔法少女と同じ身体にされてるとか、願った事自体が間違いだったと思わされるくらいの何かが。

  13. 仁美さんはさやかに踏ん切りをつけさせるために特攻してるように見えました。
    キュゥべえの言動に加えて杏子が実はこんな性格を持っていたという事もあり、
    いかにも虚淵作品らしく
    「安っぽい外道がいなくてみんな芯があるのに、ボタンの掛け違いでひどい事になっていく」
    という感じが見えてきたので。

    むしろ一番矮小に見えるのはやはりまどかになってしまう。
    マンションでさやかが泣いてしまうくだりは
    「さやかちゃんはゾンビなんかじゃないよ、自分を傷つけるのは止めようよ」
    くらい言うべき所なのに…。魔女狩りについて行ってやるだけじゃもう足りない状態ですよ?

    >願った事自体が間違いだったと思わされるくらいの何か
    そいえば幼馴染のくせに上条君のほうからは挨拶にも来てないんですよね。
    さやかに関する記憶を失ってるとかだったらもう…。

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