e-flick.net 機動戦士ガンダム水星の魔女

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第18話

「空っぽな私たち」

「そうね、スレッタは自由に生きて良いのよね」

「空っぽな私たち」

学園生活

17話の垂直落下式素寒貧で、精神ぶっ壊レッタを心配していたけど、空元気というか、やりたいことリストでなんとか前向けてる状態。

このシーン地球寮面々が本当に親切で、エアリアルを失ってもスレッタをスレッタとして接してくれている。 彼らはスレッタ本人が得た友達だし、こういう友達が作れたことは、プロスペラにとっても本当の意味で喜ばしいことだったのでしょう。

しかしスレッタが食べてたトッピングマシマシヌードル、コラボカフェで提供されそうな気がする...w


ヴィムの息子

グエルが如何にホルダーとして勝ち上がっても、会社経営の場では「学生あがりの前任者の息子」でしかなく、名前すら読んでもらえない。

ミオリネが口を挟めば、口八丁手八丁で融資を引き出せたかもしれないが、それはグエルの実績や信頼にはならないので、(ミオリネ提案でも)グエル主導での実績作りが必要となる。

この手の立ち回りはふたりともシャディクには敵いそうにないなあw


ジェターク社の新製品

ぬるっと出てきたシュバルゼッテ。 現在の時期はおそらく9~10月頃と推察される。 スレッタの転校が5月末~6月上旬と思うので、プロスペラがデータを供与してから3ヶ月ほどでここまで作り上がってることになる。 肩のフレーム部分はディランザ系列そのままだし、他の開発ラインのMSにGUNDフォーマットを組み込んだのかなと思う。

しかしミオリネは、シェルユニットすら取り付けられていないシュバルゼッテを見てどの辺がガンダムだと思ったのだろう、顔か、ツインアイか?w


グラスレーの接近

一方プロスペラの立ち回り。 色々思惑はあるだろうが、プロスペラとしてはミオリネ全賭けは流石にリスキー。 エアリアルもパーメットスコアも8に到達したし、総裁選勝てそうなところとパイプを作っておくのは常套手段と言える、大人のやることだ。(とどのつまりミオリネをいつでも裏切れるということでもある)

なお現在の比率は81:19でグラスレー圧倒的有利。

ジェタークが随分弱体化してるのと、ミオリネの支持が思ったより伸びない感。


ガンドノート

こちらもぬるっと出てきたMSタイプガンビット、ガンドノート。 説明書はゴドイさんが言った内容そのままのことが書いてます。

エアリアルのデータストームネットワーク拡張マシン。 クワイエットゼロの要とも言える機体でしょう。

MS型ガンビットという点ではガンヴォルヴァと被るわけですが、プロスペラが気にしていた「出元」とはルブリスではなく、こちらのガンヴォルヴァの方かもしれません。 なんせ秘密裏に開発してる機体と同じようなものが出てきたわけで、そりゃびっくりよ。


シャディクvsプロスペラ

シンセーの持つGUND技術が欲しいシャディクと、あのガンダムタイプおめーのところでは?とカマをかけるプロスペラの図。 引掛けが見え見えだが迂闊なことを答えられないので、ミオリネが怒鳴り込んできたのはシャディク的には助け舟だったのではないかな(すぐさま立ち上がって席を外してる=プロスペラとの対峙を避けた)

まあプロスペラとしてもここに確証はないだろうけど。


空っぽの水星女

これ最初ラウダは、チュチュに礼を言うつもり出向いたんだろうなというのがペトラの表情から伺える、がいざ来てみたらなんか嫌味言いたくなっちゃったんだろう。

ここでようやく地球寮とジェターク寮にポジティブな繋がりができた。 序盤から期待していた展開だw

スレッタがトマトプラントの世話をしてるのは、この仕事はホルダー関係なく請け負ってるから、ルーチンワークをこなすことでネガティブなことを考えないようにしたい、唯一残されたミオリネとの接点、などなど。

おそらく最後のが一番大きい。


言いたいことがあるならちゃんと言え!

刺さる人多すぎ問題、とりあえずみんなそこで正座して、ミオリネさんから。


チュチュの変化

2期に入ってから、保護者の庇護を受けられなくなって独り立ちしていくキャラが散見されていますが、チュチュもその1人。

ニカがいなくなって、牽引役を担っているし、ランブルリングやラウダとのやり取りも経て視野が広くなっている。 いい意味で頼れるパイセンになりつつありますね。


ペイルグレード

ペイル社の秘密、それは企業代表などを評価AIによって算出される仕組み。 血族主義のジェターク、実力主義のグラスレーに対し、ペイルの企業方針が見えなかったが機械依存に依る決定という方針だったか、なるほど。

本物エランが総裁選に出ないのと同様ガンダムの開発着手もその口でしょう。

え、でもその共同CEOでほんとに大丈夫なのか...? いや御三家で今無傷なのはペイルだけなのでほぼ正解...?

サブタイトルの「空っぽな私達」はスレッタをはじめ、ノレアやラウダなど、色々なキャラにも当てはまっていますが、この共同CEO4人にも言えることなのでしょう。

なお本物エランくん、経営向けスペックはバリ高で大体SとSS評価の中、パイロット適性だけがCという残念さであった。

PG「あいつへっぽこなので、代役立てたほうがええで」


ガンダムに乗る理由

やはり闇の情報がどんどんニカ姉に流れていくお仕置き部屋。 もう隠すことじゃないだろう~というのは水星の魔女の様々な謎にも言えててちょっとメタ的なセリフ。(メタ発言多いよね5号)

ノレアは自分になにもないからアーシアンのためという理由に置き換えているという図星を言い当てられたけど、5号はうまく懐柔しそうだな。

しかし、ここで聞いた情報を地球寮に持ち帰って良いものなのだろうか... こういうの知っちゃうと死亡率くっそ上がるからな...


グラスレー解体中

有言実行と言うか、早速グラスレーの部門を格安で地球企業に売り払っている。 犯人の要求というマッチポンプ構造を作るための誘拐劇だったわけか。 しかしこれ実行がやや性急的では...?

そしてまさかここで宇宙議会連合とのつながりも示唆。 や、ややこしいなw


暴動鎮圧ミッション

グエルのセリフの実感のこもり方よ。 エアリアルを使った鎮圧(和解?)が何をするつもりなのかちょっとよくわからないが、地上の暴動鎮圧がグループ内評価にどこまで影響するのか...?

案外とどの子会社もデモ活動には手を焼いてるのだろうか。

しかしエアリアルを用いて何をするのか、クワイエットゼロお試し版(エリア内の全兵器制圧)みたいなのが可能なんだろうか


78番ハンガー

ちゃんと意味がある場所だった。 ここがクワイエットゼロの基幹なら、そこで改修を受けていたエアリアルが一気にきな臭くなる(元々きな臭いが) 単なる修理ではなく、改修の真意はやはり計画に則した機能を持たせるためか。

しかし、議会連合、調べるのが直接的なアプローチをしてくるとは。


セセリア懺悔室

罪を告白したら一番聞いちゃいけないやつが控えてるとか最悪な懺悔室だなw 実はセセリアはシスターだったりするのだろうか。

いやむしろスケベシスター服セセリア需要あると思う。 あとこの懺悔室、ラジオのコーナーにして欲しい。

というネタ的なところは置いておいて、ここでセセリアとマルタンに接点が出来た(えらい強引だが)のは、マルタンにとっては僥倖。 秘密は共有できるほど死亡率が下がる。 お留守番と聞いた時「あ、これは死んだ」とか思ったもんよ。

マルタンが知ってる情報は「ニカがテロリスト連中と関わりがある」ことくらいだが、ロウジくんなら学園内の通信記録洗い出して、シャディクが自分で通信していたところまで突き止められるのではないだろうか。

セセリアにとっても、楽しい決闘を台無しにしてくれたテロリスト連中には思うところもありそうだし、どういう文脈で登場するか不明だったデミバーディングまでのラインも見えようもの。(デミトレはセセリアの実家であるブリオン社のMS)


地球へ

まさか、こういう形でミオリネの地球行きが決まるとは。

護衛としてここでケナンジが本筋に合流。 グエルが驚いていたのはプロローグのようなスマートなケナンジしか知らなかったのでしょう。

さて、この地球行きはエアリアルを使う以上は、プロスペラも同行するのだが、プロスペラ・キルリスト堂々一位にいるであろうケナンジがついに女史の射程距離に入ってしまった。 プロスペラにとっては、デリングより接触の難しい相手(しかも殺しても計画に支障はない)。 仇敵、密閉空間、エアリアル、何も起こらないはずもなく...


スレッタが来ている?

ここまでスレッタの動向を完全に掴んでいたプロスペラが、スレッタの来訪に驚いている。 これミオリネとの約束通り、スレッタへの干渉をやめてることの証左でもありますね。

バイザーにパーメットのラインが走るのは、エアリアルからの通信を意味するようで、前回シャトル内で光ったのも同じくエアリアルからエリクトの声が聞こえるようになったのでしょう。


進めば2つって今は思えない

エリクト的にはこのセリフで、スレッタがすでに母親から離れ始めていると判断して、自分とお母さんの復讐劇からパージすることを決めた。(返答次第では一緒にというのもあったかも)


水星154年63日

AS以前からの水星に人類が入植してからの年数だと思われる。 ここでのエリクトは、ゆりかごの星におけるエアリアルと同義と見て良い。

一連のシーンがずっとこのハンガーの中なので、エルノラ・サマヤは襲撃事件後すぐ水星に逃げ込んでいたのだろう。 ゆりかごの星では「母と娘」とぼかされた書き方ではあったが、それはエリクトのことだった。

エリクトが耐えられなかった宇宙環境とは水星のことだったし、ゆりかごの星でスレッタに注射を勧めていたのも、エリクトを失った教訓に基づいたものだったのでしょう。

ハンガーに鎮座しているルブリスは胸と頭だけの状態でしたが、これがエリクトのDSを保全できる最小要件構成なのかな... エアリアルとルブリスでコクピットの位置違うくない?と思ったら、ブロックがまるごと取り外せる構造だった、なるほどw


リプリチャイルド カヴンの子

エリクトの肉体はすでに死んでて、じゃあスレッタは何なの~という回答がついに明示される。

リプリの意味はリプリケーション(複製=レプリカ)から来てると思われる。 つまり広義の意味でクローン。

正直一番ベタなやつだなと思ってしまった。 というかこの世界のクローン技術は存在自体明示されてないので、割と飛び道具感がつよい。

カヴンとは魔女の集まりとか言う意味で、3人以上なら良いらしいが、ベストなのは13人なのだとか。

しかし、リプリチャイルドとして肉体を持っているスレッタと精神体であるエリクトはともかく、他のリプリチャイルドはどういう状態なのだろう... 生きられなくてどんどんデータストームに送ったのか、そのままビットの中にいるのか... いずれにせよ12人作ったんだよな...


パーメットスコア8

8到達で、エアリアルは自律稼働出来るようになる。 いやあ、エアリアルはいつ勝手に動くのかなあと思ってたんだけど、8にならないといけなかったのね。

パーメットスコアはとどのつまり、パスの太さのようなもので、その拡張は人間からしか行えない。 5号にお仕置きしたときも6までならエリクト側でパスを通せたということでしょう。


もう縋ってはいけない

ガンダムにおいて、コクピットはしばしば「鉄の子宮」と例えられるが(主に小説) そこから放出されたスレッタはまさに「今生まれた」

のだが、そこは誰も取り上げてくれない、泣いても誰にも伝わらない宇宙空間。


自由に生きて

プロスペラはエリクトや復讐計画のために、スレッタたちリプリチャイルドを作り出し、計画に利用していたわけだが、だからといって17年間育ててきた娘に愛情をかけられないほど人でなしでもなく、復讐鬼と母親の二律背反だったのでしょう。(単純に割り切れない)

先にも書いたが、スレッタに友だちができたのはプロスペラにとっても喜ばしかったし、地球寮に来たのも単純にお友達の顔見に来ただけなんだろう。

プロスペラはバイザーを下ろしてる時は、心に壁を作って接してるわけだが、上げてる時は壁をなくして母親としての本音を語っている。 スレッタとも会話する時は上げてるので...ね。

それはそれとして、プロスペラの行動は非常に無責任で卑怯だとも思う。 せめて出生くらいはエリクトではなく、自身の口で伝えるべきだったろう、そういう意味ではプロスペラは、ここは「逃げた」のだ。

これでスレッタはメインストーリーへはどの線からもドロップアウトしてしまったのだが、主人公として帰ってこれるのだろうか...残り7話くらいなんですが?


次週「一番じゃないやり方」

当初から気になっていた伏線やら描写が一気に回収されたわけですが、振り返るとゆりかごの星やOPでそれっぽく描写されてた件が、わりとそのまんまな内容だったのに逆に驚く。

いやまあ考察おじさん的には要素を色んな角度からひねくりまわしてあーでもないこーでもないと書いて遊んでるわけだが、水星の魔女びっくりするくらいにストレートだわーと思った18話でした。


 

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