e-flick.net 機動戦士ガンダム水星の魔女

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第17話

「大切なもの」

「さようなら、水星のお上りさん」

「大切なもの」

交渉成立

総裁選の話に珍しく弱気なミオリネを挑発して焚きつけるプロスペラ女史、人心コントロールがうますぎる。 これデリングも同じ感じでやられてるのが想像に難くない。(そういえば親子対決でも挑発に乗る形になってましたね)

あと一回の決闘というのは、今回の勝負を見る限りスコア8に到達する見込みを指してるのかと思う(意外と簡単?) パーメットスコアの上昇は基本的に人体への影響の関係上4が限界のようになっていますが、負荷を完全同調出来るエリクトが受け持つエアリアルなら、実際上げていくのは容易なのかも知れません。

スコア8にさえ到達すれば、スレッタは用済み...ということか。 今回サブタイ通り、各キャラの大切なものが描かれていますが、プロスペラの大切なものとしてスレッタが挙げられていないどころか見捨てているのが、色々キツイものがあります。


おとなしくエアリアル降りてくれるかしら~

実はここ話しがすり替わっている。 ミオリネの要求はあくまでスレッタを復讐に巻き込まないことで、エアリアルから降りることではない、計画としてはそうでも、ミオリネの知ってる範囲ではつながっていない。

ただ、ミオリネはこれでエアリアルを「母親との因縁」と刷り込まれてしまった。 なので、スレッタをエアリアルから下ろすよう策を巡らせることになる。

となれば16歳の小娘が考えることは、魔女には手にとるようにわかるわけで... うーむどこまでも手のひらの上、姑強すぎる... 一発逆転する日は来るのだろうか。


エアリアルは家族

このシーン、前回のトマトプラントの続きとなっている。 が最大の違いは「母親に言われたから」の行がない。

なので、スレッタは自分の考えで「捨てません」と答えるが、ミオリネからは質問の趣旨が同じなので、これもまた母親の呪いと受け止めてしまっている。

おそらくここは、ミオリネが決定的に間違ってしまったところだと思う。 スレッタを救いたいがあまり、彼女が本当に大切にしているものに理解が及んでいない。(これもレンブランの血か...)


17歳の誕生日

このタヌキ、もはや結婚に前向きノリノリである。


シャディクとペイル

どうもシャディクはこのままグラスレーの代表につく模様。 うーむ後継者レースは展開中だったと思うが、制したのだろうか、物理的に。

社内政治はともかくグループ内は別の話なので、総裁選を勝つためには他の協力者が必要、ということで話を持ちかけたのはペイル。 多分総裁選で一番有利だったのはペイルだと思うんですが(御三家でほぼ無傷) 彼女たちに自分を支援しろと持ちかけるシャディクはなかなかに肝が座っている。

そんな共同CEOたちの肝所は、ガンダムでありGUND技術。 今まで露骨な野心は見せていなかったが、我々が思っている以上にGUND技術にご執心のように見える。 というのも単なる利益目当てとしてだとガンダム開発はあまりにリスクが大きい、わざわざヴァナディースの生き残りを拾い、人体実験、バレれば問答無用で会社が解体される。

ならば別の目的があると踏むべきであろう。 なんですかね、GUND医療で永遠の若さみたいな...? すげえくだらない目的が待ってそうな気がしてしょうがない。 なんせライブ感で生きてるからなこの四人...

しかし特に何もしてないのに自体がいい方に転がっていくペイルにいい風が吹いてる...


5号くんファイナルアタック

ハニトラがどんどん雑になる5号くん。 いやもうこれでエアリアル入手できなければ命が危険なのだが、エアリアル自身から出禁食らった時点でスレッタをどうにかしてもどうにもならんのではないかと思う。

そしてついに「今のエランさんは好きじゃない」と4号貯金を使い尽くし、詰む。

スレッタの視点では、いろんな闇が見えないようにしてくれていますが、ついにここに「そんなやつここにはないよ」と一端を見せる5号。


何に怯えている?

そんなスレッタのピンチにさっそうと現れるグエル、ここ4号の因縁のリベンジでもあり、1話でトマトプラント破壊してた過去との対比でもある。 今週のグエルは終始かっこよくて株が青天井、何この主人公...


大切なもの

グエルが父親や家族との絆としてジェターク社が大切なものとして挙げ、それと同じ言葉をスレッタに向けている。 何という真摯な告白。

さすがのスレッタさんにもこれにはキュンと来た模様。

だがそんなグエルの真摯な思いより、ミオリネとの関係が大切だと答えるスレッタ、そしてそれを聞いてしまったミオリネは、同じくスレッタを大事に思う以上に自分が次の依存先になってしまう事を危惧した故に...な展開。


勝利を私に

わがままお姫様ムーブか。

グエルに事情を説明してるの、トマト栽培ではないのでミオリネの部屋ですねこれ。 グエルくん女子の部屋入ったの初めてじゃね?

グエルが決闘に躊躇していたのは、父親の言いつけを守りたいってのもあるのでしょうね。(あとはまあやる理由もない)

ここでミオリネとグエルが手を組むのは熱い。 スレッタを救えるのは君たち次第だ。


最後の決闘

ミオリネの誕生日も近く、花嫁レースももはや意味をなさないため、残った学生にとっては、この決闘はデモンストレーションに近いが、最後まで見届けたかったセセリアは結構嬉しいのかイヤミに脂が乗っている。 まあそれに乗らないグエルの動じなさが目立つ形になったがw


あの子には幸せになってほしい

グエルはこの場所で、二度スレッタの母親の話を聞いている。 話から受ける印象が真逆なので思うところは大きそうだ。

ここで聞いた、スレッタが母親に教えてもらったという「進めば2つ」は、グエルにとっても感銘を受ける言葉になったので、それすらも母親からの呪いではないかという懸念、それをこれからグエルはどうスレッタに伝えるのだろう。


破損状態のエアリアル

テロ戦で背中に一発食らってたので、ブースターが片方欠損したままでの決闘。 それなら前に作ったブースターを...と思ったがあれ爆発四散してたわ。

修理にするにもお金がない~と言ってたがエアリアルの修理費はもう株ガンダム持ちなんだろうか・・・ 改修費で使い切った?


プライドだけでは勝てないさ

全てを受け入れ、正面から向き合うグエルのかっこよさよ。 今回のダリルバルデ、恐らくAIがグエルを助ける動きになっていたと思うんですが、それはAIが変わったのではなく、グエルの戦い方が変わったからマッチする形になったのだと思う。

そんなダリルバルデ、本体はそのままですが兵装が一新され、シールドが新調、ブレードのついたライフルに、背中のアームビットが4基に増設されバックパックも新しくなっています。 ガンプラはこの辺スイッチ入ってなかったのですが、ガンプラ出る時はそうするのだろう... しかもビットの色違うしw


トラウマ

そんな堂々とした振る舞いの一方、操縦桿を握る手は震えている、そりゃ早々乗り越えられるものではない、逆にシーシア助けるために無我夢中でMSに乗れてた時のヒーロー性が際立つ。 グエルは考えるより体が先に動くタイプなのがよくわかります。 あの時は先に出すもの出したってのもあるでしょう。

決闘中はずっと冷や汗をかいてるので、心理的なプレッシャーは相当に大きい。


君の筋立てか

とわかった風なことを言ってるシャディク、裏の思惑はよくわかってないはず。


お仕置き部屋

ここに三人集めておく理由はいまいちピンとこないが。「匿われる者同士」と言ってるが、ノレアは監視役だろう。

5号としてはエアリアル奪取に失敗した時点で、戻ることが出来ないので、グラスレー(多分ガールズの誰か)に事を告げ、軟禁されることでペイルのCEOから逃れる道に出た、なかなかに生き汚い。

グラスレー(シャディク)にすれば、強化人士の存在はペイルに対して交渉のカードになるので、とりあえず生かして軟禁しておく価値はある。

ここでノレアと5号が喧々諤々してると、闇の情報がどんどんニカねえに流れるって寸法だ。


グエルの不調

初撃の斬撃が決まれば、ほぼ勝ってたのではないかとは思うが、まあガンビットがうまく防ぎそうか。 グエルの不調はチュチュの不調にも通じるものがあるので、チュチュには気がついて欲しかったところやなあ。

そして相手の調子が悪いことに気がついても、容赦はしないスレッタ・マーキュリーさん。

射撃を外し、シールド全損して、両腕落とされるまで、1話の流れとほぼ同じなんですよね、だからエアリアルもサーベルを抜いて近接戦に持ち込んだ。


乗り越え

仲間の声援でトラウマ乗り越える主人公展開。 GUND不使用でビット展開は4つまではいけるのかな。 AIが駆動してもグエルの動きを阻害していないのは、先にも書いたけどグエル側が順応したからではと思う。

アンカーで取り付いて、エアリアルの左腕落としたけど、ここアンテナを狙ったところ、エアリアルが寸前で避けてる。むしろよく避けたな...

まあ、そんな逆転劇もオーバーライドでビット奪っちゃうラスボス感よ...

オーバーライドかかる時、ダリルバルデは衝撃波を受けていなかったがシェルユニットも光は消えていた。 あの衝撃波は非ガンダムには効果は薄い(とはいえデバフは受ける) ビットは離れてるものは乗っ取れるが、本体に付いてるものまでは奪えない。

ミカエリスの右腕が有線なのは、これを踏まえてだと思うのですが、どうか。 なんかその辺の話ガンダムAの外伝でやりそうな気がする。


私を選んで

エアリアルのシェルユニットが銀色に光ったのはこれがスコア8ということだろうか。 これと同時にプロスペラのバイザーにパーメットのラインが流れ、停止アプリがアクティブになった。

スレッタが夢の結婚式を思い描きながら、必死になっていたのはミオリネが離れていっている予感がなにかしらあったからでしょう、そしてそれは現実となってしまった。


『ごめんね』

ミオリネが停止ボタン押す前にエリクトが囁いている。 この停止アプリ、エリクトが本気ならオーバーライドで弾けるだろう、だがそれをやらなかったのは、ここでスレッタを下ろすことがスレッタのためだとエリクトが判断した故。

この一件、プロスペラ以外みんながスレッタのことを思いやってるのに、当のスレッタは何も知らないし、全てを失うというあまりに容赦がない、ルルーシュだってもうちょっと段階的に失ってたぞ...

この停止アプリだけど、ちょっとわからない部分があって、この決闘劇自体はミオリネがプロスペラを出し抜くためのものだと思ったが、プロスペラも承認しているものだった、ではベルメリアに礼を言ったのは何の件なのかがわからない。  他に細工はしてそうだが、これから明らかになるのかな。

この決闘でグエルが勝つとどうなるかというと

  • ジェターク社にベネリットグループのバックアップが確約
  • ミオリネの後ろ盾にジェターク社が着く
  • エアリアルがジェターク社預かりになる(ペイルから守れる)
  • スレッタをエアリアルから下ろせる
  • スレッタを復讐から遠ざけられる
  • クワイエットゼロが継続

など、スレッタ以外みんなWin。

グエルにとってはややインチキな勝利だが、今の彼はそこにはこだわらないだろう、でも最終回でちゃんと決着をつけるのではないだろうか、黒田脚本なら最後絶対決闘で終わるやつ。


離別

ミオリネがここで徹底してるのは、プロスペラから引き離せたとしても、自分はもうプロスペラと同道してしまっているので、一緒に歩くことは出来ないからスレッタの幸せを思うほどここで別れなければいけないから。

説明が足りていないのは父親譲りと思われるところですが、ここでの説明は逆効果なので、あえてしていない。

足りていないのはスレッタへの思慮で、ミオリネがスレッタを縛っていると思っていたもの(自分も含まれる)はスレッタの全てであり、それを全部奪ってしまうことがどういうことか...ということ。

最後のうめき声は、もはや親に捨てられた子供のそれ。

ちょっと書きそこねてたんですが、プロスペラがシャトルで「デリングの娘喜んでたわ」って言うけど、ミオリネは怒ってたのでどうもしっくり来なかったんですが、スレッタはもうミオリネの婿なので「デリングの娘」と言う意味なのか、単なる皮肉なのかちょっと判断つかない。


次回「空っぽな私たち」

これは一義的はスレッタのことなんでしょうが、複数形なので色んな人にスポット当たりそう。 なお次週は特番。

タイトル読みがエリクトだったので、ナビゲーションがエリクトの可能性大。 エリクト視点でこれまでの決闘を振り返ってほしい。

「いやああの時グラスレーの連中ぶち殺してやろうと思ったんだけどね~」
みたいな物騒なナビゲーションしてくれるエリクトさん見たくない?


 

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