e-flick.net 機動戦士ガンダム水星の魔女

e-flick.net Mobile Suit GUNDAM Witch from MERCURY Realtime Review

第20話

「望みの果て」

「奪うだけじゃ、手に入らない!」

「望みの果て」

まずは証拠を掴みましょう

突っ走り気味なグエルを諫めるケナンジは、さすが部隊の司令を務めてるだけあって冷静だ、まだまだ学生の坊っちゃんとは違うぜ、と思わせておいて相手も大概子供だったので、自分から突っ込んでくる構図。


グエル、お前はどこにいる?

「やるなあミオリネちゃん~」とはデモ隊を武力鎮圧したことではなく、プロスペラがオックスアースの工廠をふっとばしたことを指している。

要は宇宙議会連合がオックスアースを復活させ、シャディクたちと繋がってることが露呈された、と彼らはこの時点で判断した。(実はやや勇み足ではある)

彼らの悪事がバレたのは別ルートなのだが、その道ドミニコス隊がやってくるのでサリウスを移送したり、迎撃に出たりする行動は正解。(思えばラウダやドミニコスがMS持って出た時点で察してたのかもしれん)

この期に及んでサリウスを議会連合に移送しようとしたのは、狂言誘拐がバレないようにするため?(それはなんか今更な気がするが)


なんでエアリアルが地球にいんの?

マルタンがすっかりこの枠に馴染んでて面白い。 うまく打ち解けた報告に来るとは律儀だ。

ロウジくんの尋問は結構鋭く、「画像情報を見る限りガンビットが制御したように見える」と分析している。 学園の決闘でエアリアルがダリルバルデのビットを制御していたのも見ていた、つまりロウジくんはあの事件の発端は「エアリアルがアーシアンの戦車をハックして撃たせた」事に当たりをつけている。

でもそれに続く「エアリアルのガンビットはその他に~」の続きが気になる、何だ他に何を知ってるんだロウジくん!


クレームの嵐

大体の内容は契約のキャンセルとか、お前の会社何考えてんの?とかそんな感じ。(一部称賛するメールあり) スレッタに届いた差出人不明のメール「ミオリネはアーシアンを殺したのか?」も同様。

本物エランくんの言う通り、タカ派から支持得られるのかと思ったが、そう甘くはなく非難の嵐。 理念に共感したであろう株ガンダムの取引先はおろか、アーシアンに良い感情がない、スペーシアンの学生からもクレームが来ている。

プロスペラがやったにせよミオリネの判断があったかにせよ、本人に聞かなきゃわからんので、そりゃリリッケちゃんもプンスコですよ。 この会社リリッケちゃんが業務放棄したら詰むので(事務経理の要)ミオリネははよリリッケの機嫌を直したほうが良い。 ...最も本社たる地球寮吹っ飛んだけど。


上の空

自室で塞ぎ込んでる状況は脱したものの、自分に何が出来るか何をすれば良いのかわからないままなので、今出来ることとして授業を受けているが(来週のタイトルだが)気持ちここにあらずという印象。

ペトラに色々見てもらってる間や、テロ事件の最中でもやや気後れしてる感があるので、まだショックが抜けきれていないのがわかる。

瓦礫の中にいるペトラを目の当たりにして、ようやく現実を実感した。


ラウダくんデートすっぽかす

グエルから緊急連絡が入って飛んできたラウダくん、ペトラとのデートをすっぽかす。 しかものその場でグエルの父殺しも聞かされるしあまりに散々である。

一度は闇落ち回避したのに、再度闇落ちチャンスが回ってきてしまった。


グエルvsシャディク

どこかでこのカードはやると思ってたが、ここで勃発。

真っ先に「サリウス代表はどこだ」と真っ向から聞いてくるグエルの態度は、もう我慢ならんモノだったのでしょう。

地味なポイントは、最初に撃ったのはグエルの方からで、最初の三射は警告射撃だったのに、シャディクから当たりに行って「正当防衛」を気取っている。 学園出力とはいえ、ビームライフルは普通に装甲を抜くため、無傷で当たるのも高等テク(なのでシャディクは冷や汗かいてる)。


乗せられちゃって~

ケナンジはその体型でコクピットに収まるのか(困惑) ドミ二コス隊がどれくらい展開してるのかが分からないが、この場に駆けつけたのはケナンジ機を含め4。 その内ケナンジを除く3機でガールズ4機をそこそこに押さえ、更にその内2機が学園で狙撃、1機が支援に回ってる。 ガールズ側も最高戦力でもあるサビーナが抜け、その時点で数的有利がなくなり、あっという間に無力化されたのだろう、最後囲まれてるシーンでも3機とも武装が破壊され無力化してる。(周囲に破片が漂ってる)

学園トップクラスのパイロット生でも所詮は学生、エースチームには敵わない。


魔女は最後まで利用させてもらう

まだスレッタに利用価値が、と思ったらノレアの方だった。 ノレアは見張り番かと思ってたけど、普通に監禁されていたのか。

別段シャディクとノレアで作戦など決めてはいなかったと思うが、今彼女を解き放てば学園で大暴れするのを見越していたのだろう、同時にこれがシャディクの「保険」(今回のシャディクの行動と判断についての考察は後述)

飛び出したノレアは大事なメモ帳を落とす、それほどまでに我を忘れている。


その父親を殺したのはお前だろう

シャディクとフォルドの夜明けとのつながり、フォルドに捕まってる間のグエルの様子や、回収したであろうデスルターの戦闘記録から、このことはシャディクは知っていたわけで、ここではレスバの材料にしたものの、この事実はシャディクはどう思ってたんだろうな。 同情か、あるいは嘲笑か。

そしてこれを知ってしまったラウダはどうなってしまうのか。 いやまあシャディクもこっち方面の波紋は予想してなかったろうなあ...


私たちの怒り

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「スペーシアンにはわからない」のところで5号の手が止まったので、5号はアーシアン孤児ではなくスペーシアンであろうことが予想される。 要は格差はスペーシアン内でも存在する。(実際水星界隈とか底辺だしな)

こういう部分に気が付けないのがノレアの幼いところなのかもしれない。

グラスレー内に格納されていたルブリスウルはきっちり修復されているが、どう使うつもりだったんだろうなこのガンダム。

持ち出したガンヴォルヴァは3基、ソフィと持ち込んだ数は6基でうち5基は持ち帰ったと思うが、コントロールできるのが3基までということかな。

学園の破壊はまずガンヴォルヴァで行っていたけど、ノレア自身が最初に撃ち込んだのは地球寮だった。 同胞たるアーシアンに攻撃したと言うより憎きミオリネの拠点だったからと言う理由が大きそうだ。


ガンダムはもう勘弁なんだけどなあ!

「なんとでもなるはずだ」「やってみせろよケナンジ」「ガンダムだとぉ!?」 いや最近この驚き方どこかで聞いたなと思ったらこれだった。

救援が来るまでスコア4のガンダムとガンヴォルヴァ3基相手に渡り合ってたと思うと、元エースは伊達じゃない。

ルブリスソーンのフルチャビームを弾いたのはノレアとしても意外だったか(エアリアルでも避けてたような)

対峙したときにケナンジが抑えていた腕は震えていたように見える。 プロローグから21年ガンダム狩りの最前線で戦い続けたであろうケナンジ、中にはとんでもない強敵ガンダムや、エグい使われ方をされるガンダムなど相手にしてきたのだろうなあ。(外伝漫画で語られそう)

ケナンジが乗っているベギルペンデは、GUNDを無効化するアンチドートが可能なMSだが、前回スコア4相手に効かなかったのは知ってるからか、この場では使わないままだった。


潰されるトマトプラント

あまりにあっさり、なんの情緒もなくフロントのデミギャリソンに踏み潰されるミオリネのトマトプラント。 悪意も何もなく、アニメとしても特段演出もなく潰されるさまがあまりに無常で、同時に日常が失われるあっけなさを痛感する。


私がやんなくちゃなんだ

学生で戦えるのがフェルシーしかいない。 グラスレーは造反してるし、ペイルは不明でもジェターク社にもう少しいそうなもんだが...

フロントのデミギャリソンが瞬く間にやられていく戦場は学生出しちゃ行けないよなあ。


MSJ-R122 デミバーディング

登場する文脈が完全に新型ガンダムで、危うく番組タイトルが機動戦士デミバーディングになるところだった。

理由をつけつつ、新型をポンと貸してくれるセセリアの価値観が面白い、そう彼女は実力至上主義なのだ。 弱者は笑うが強者には敬意を払う。 だからアーシアンでも今この機体に乗れるチュチュに託すことが出来る。

ちなみに今回はカラーリングがノーマルデミトレーナーと同じ色になっていてるけど、ガンプラでは背中にユニット追加され、チュチュデミトレの色になってるのでもう一段階変身を残している。 どこで戦うことになるのだろう。


ニカ帰還

連絡する相手がチュチュではなく、アリアなあたり、ニカのチュチュに対する後ろめたさが垣間見えます。 ニカが無事合流でき、シャディク一派もとっ捕まったので、命の危険は一気に減った。 闇の情報が地球寮に共有されてしまう...!


アーシアンが仕切んじゃねえ

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この二人が並び立つところが見たかった、出来れば活躍も見たかったw 一発決めて格好良く飛び出したチュチュだけど、ガンヴォルヴァは頭飛ばしても止まらないし、3基に囲まれてたので、引きつけるのがせいぜいだったみたいだが、フロントのセキュリティもなぎ倒すくらい凶暴な機体なので、とどめておくだけでもお手柄でしょう。


俺は俺の罪を肯定する!

エセルルーシュみたいなことを言う。 シャディクは自分の目的のために悪になることを厭わないが、同時にこれは開き直りだろう。

グエルもシャディクも言うてることは正論なのだが、アーシアンの怒りを知ったグエルがその怒りを目の当たりにして、気後れしているのが激突前までの状態。

この歪な社会構造の期間が長すぎて、スペーシアンの罪をすべてぶつけられても、グエルにそれを言い返せる部分はない。 正直ヴィムの件がなければグエルはまだ協力的になったかも知れない(ただ、これを知るために父親の死は避けられなかった)

ただそれはそれとして、ケジメはつける、そのためには戦える。


ダリルバルデvsミカエリス

戦闘面での解説、この二機特殊能力を除けば、アームクローで掴んで近接ぶちかますというコンセプトがよく似ている。 なのでお互いどのタイミングでアームをぶちかますか機会を伺っている。 ダリルバルデが足向けて射撃してるシーンとかそうですね、射撃で足を止めたら即入れるつもりだったけど、全部機動回避されたので不発だった。

逆にミカエリスは有線ブレイザーと連携しつつ、左腕の槍でダリルバルデの体制を崩し、ブレイザーを右腕に食いつかせる。(攻防が一瞬すぎる) しかもダリルバルデは肘から下は交換可能なので、二の腕を掴みソケットごと潰す、対策に余念がない。

右腕を食いちぎられたあと、体制を立て直しながらビット展開するダリルバルデの動き好きだわ。動きの攻防が一体してる。

しかし、実戦出力のミカエリスのフルパワーの一撃をダリルバルデは防いだわけですが、この固い盾をエアリアルのビームライフルは豆腐のように切り裂いてるんですよね、エアリアルのビームライフルやばい。


真っ向勝負

シャディクは嫌いだったと言うが、同時に自分にはそれが出来ないから羨ましくもあったのだろう。 サビーナのいう「望まずとも与えられる」というのもそうで、全て持ってるから真っ向勝負なんて真似ができる、と彼らは思っている。

だがここで真っ向勝負と思ったのは、シャディクの見込み違いで、実際は弾かれたビットで死角から切り裂くのがグエルの目論見。(ここはAI任せだった?) シャディクもサビーナもグエルが死角からの攻撃をしてくると思っていなかったので不意を突かれる格好であった。

このビットによる一撃はエアリアルがよくやるやつで、ダリルバルデのAIがさんざんやられた戦法を学習していた成長の証。 同時にスレッタに負けたときと同様死角からの一撃で負けたシャディクは何も成長していなかったという証でもある。


シャディクの保険

今回の事件最終的にどのような構図になったかと言うと、「ベネリットグループのデモ隊に対し、武力よる強行手段を取ったため、アーシアンから反抗され、一度襲撃されたにもかかわらずアスティカシアで多数の犠牲者が出た結果」となる。

まあ要は「ベネリットやりすぎで、スペーシアンに死人でとるで、こりゃあかんですわ、しかも二度目ですわ。」 と言う感じで宇宙議会連合が諌めるために動き出す。 そのためにノレアに学園で一暴れしてもらったわけだ。

しかもそのベネリットグループは現代表は倒れ、候補者1は地球で惨事を巻き起こし(社会的にそう思われてる)、候補者2はテログループとのつながりが露呈しフロントで大惨事を起こした。 よしんばミオリネが不戦勝したところでグループの維持は難しいだろう。

てかこれだとクワイエットゼロの継続難しくない?

どういうルートにせよシャディクの最終目的はベネリットグループの解体なので、グエルとの戦いで勝っても負けても目的は達成される。 

グエルはシャディクに言われた通り、速やかにサリウスを確保しシャディクに動かれる前に全てを抑えなければならなかった。 シャディクが先に動いた時点で彼の勝ち。

それこそグエルが帰ってこなければ、この犠牲も出さずにベネリットグループの解体ができた。 シャディクって、いつも自分の行動を相手のせいにするよな(こういうところが嫌われてんだろうな)

じゃあなんでシャディクは、わざわざグエルと対決したのかと言うと、これだけクレバーに作戦進められてもグエルやミオリネに対するクソデカ感情を処理できるほど大人じゃなかった、と言う話。 ミオリネに狂わされた男、それがシャディク・ゼネリの結末、望みの果て。


愚かな息子だ

そんなシャディクの結末を見て、なお「息子」と呼ぶサリウス。 親としての情があるというべきなのか。


 

生きて良いんだって証明させろよ

5号くんのヒロイックゲージがMAX突破して、水の呼吸繰り出しそうな声になっている。 急に炭治郎になるな。

ノレアのことを思って説得してる言葉ですが、同時に5号自身も「ノレアと一緒に逃げることで【自分も】生きて良いと証明されたい」と、5号が逃げてどうするのかと言われたことへの答えとなっている。

「後で教えて」はこのあと同行する事を意味してるので、OKサインなんだが、だったんだが。 報いの一撃は容赦なくコクピットを貫く。

テロ犯のガンダム2機が仲間割れか動きが止まったので、その瞬間を狙う、ドミニコス隊の判断は極めて正しい。

落ちていく中、燃え尽きるノレアのリストバンドは、彼女がどうなったかの暗喩ですね。


5号激昂

「乗ったら死ぬんだよ~」と頑なにGUNDアームを使わなかった5号がついにスコア3まで使う。 彼の怒りや絶望にルブリスウルが応えた形。 再起動したガンヴォルヴァにやられたかと思ったが、しっかりガードしてるドミニコス隊のメンバー流石である。


犠牲者

瓦礫から出てきても、まだ気が抜けてる感があるスレッタだったが、ペトラの様を見てようやく状況を実感する。 今週だけだとペトラは生死不明だけど、このアニメ死んでる場合は明らかに死んだ描写(シーシアみたいな)になるので、命は助かってると思いたい。 というかペトラがGUND医療の被験者になる流れになる? 最初それはデリングになると思ってたが、あのダブスタくそオヤジ未だに起きないからな...

ラウダくんがショックを受けてたのもペトラのことでしょう(通信相手がカミル)


夢じゃねえんだよな

乗り捨てられたルブリスウルは無人だった、5号はどこへ行ったのか、彼の怒りはどこに向けられるのか。 前回のテロより遥かに死屍累々だ。 学園モノで学生が死ぬのはキツイ。

夜の時間なのでライトアップして作業しているが、よく考えれば人工居住区だから天候コントロール可能なので、昼の状態のまま作業したほうが良いのではと思うが、日常を意識させるために時間帯は守る方針なのかも知れない。


まだ助かる人いるかも知れません

地球寮面々が呆然とする中、黙々とガレキ撤去するスレッタ、今はニカについて話し合う時じゃない。 スレッタは元々水星でレスキューやってたのもあるんでしょうが、今の自分にエアリアルがなくても、涙で顔がぐちゃぐちゃになっててもやらなきゃいけないことを自覚してるのでしょう。

「もうこれも全部お母さんってやつのせいなんだよ...」


次週「今、できることを」

タイトルはチュチュ。 次回もフロントでの話になりそう。 そしてエンドカードがあり得たかも知れないがありえなかった未来という。 ひ、ひとのこころ...


 

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