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第9話

「シャロンの薔薇」

「シャロンの薔薇」

あぁ、もう一度君と、巡り会えるなら。


囚われのマチュ

彼女が捕縛されてる理由は、ジオン軍用装備であるジークアクスの略奪。 これはもうその通りなので申し開きが出来ない。 免罪するのもジオン軍(シャリア・ブルにその権限は与えられてるとは思う)次第だが。

ハロを返してくれたのは、あのハロに何も仕掛けはなかったからだろう(となると今回のシーンでいくつか不思議なところがあるがそこは後述)


割れたスマホ

「割れちゃったね」とコモリ少尉はサイコガンダムのゴタゴタの最中に割れたと思ってるっぽい、今となってはこの割れた画面だけがニャアンとの思い出になってしまった。

鬼のように流れてる履歴の最初が3日前なので、暗殺事件から3日経ってるわけだが、ここから脱走までそう日数も経っていない(下手すりゃ翌日)なので、ニャアンがグラナダ入りしてジフレド正式パイロット決定までも1週間位の出来事なのだろう。

直近1日だと友達からのメッセージは途絶えてタマキさんが一時間おきくらいに着信を入れている。 お母さん嫌疑で拘束されていないようで良かった。(まあ普通に自宅に家宅捜索入ってるとは思うが)


コモリ少尉の私服

「サイズが合わない」とは背丈のことを言ってるのだろうけど、視聴者はほぼほぼ胸のことだと思ってたやつ。 実際地球で着る時、ちょっと収めるのに苦労してたw

言葉は厳しめだけど、態度は優しいよねコモリ少尉。

ニャアンは本物のジオン軍服を与えられ、マチュには与えられない、逆転構図。


ニュータイプ尋問

ニュータイプ能力、尋問に便利過ぎる... 視聴側はマチュが頭で連想してることがわかるから対話が成り立ってるように見えるけど、立ち会ってるコモリ少尉からすれば、黙ってそっぽ向いてるマチュ相手に機密情報べらべら喋ってる緑のおじさんにしか見えなくて、絵面が面白い。

赤いガンダムが消えたというのは最重要機密なのか(ニャアンを連れて行った理由はその口封じも含まれてそう)

薔薇の行先って、ジオン軍が総出で探しても何一つ手がかりが掴めてないので、ここで「地球にある」という情報が出てきたのはかなり大きい。

この先おじさんに良いように使われないためには思考ジャミング出来るようにならないと難しい....
(*´∀`)。o○(毎月一日は釜揚げうどん半額...おっと!)

まあ放出した狂犬ニュータイプが速攻見つけてくるわけだが...w


サイド6に生まれた幸運

マチュがこれまで抱いていた閉塞感や不自由感を一発で破壊する言葉、なのだが人類の半分殺したジオン側から言われても...と思うところ。

この世界、とりわけ戦勝側であるジオンから言わせれば「宇宙棄民が自由を勝ち取った正義の戦争」なので、犠牲の対価と言ってしまえるのだろうが...

まあ先生のお説教みたいなシーンだなこれ。


 

脱出

謎のメッセージ、予告を見た時はGQララァかシャロンの薔薇から来てるのかと思ったが、GQララァは受信のみだし、シャロンの薔薇にしてはソドン艦内の案内が的確過ぎる。

艦内に詳しい点からみて、シロウズが何かしらの方法でメッセージを発信してるのではないかと思う。 裏付けはないがシャアも「時を見た」わけで、将来ジークアクスをマチュに託すための仕掛けを、どこからか用意していた可能性はあると思う。 要はメッセージ送信元はソドン内部ということ、シャリアの「なるほど、そういうことですか」というのもその事を指してるのではないでしょうか。

まあ、未登場の第三者かも知れませんが...w

ジークアクスが飛び立ってから、最後に入るメッセージは再び「Let's get beginning」 このメッセージは「シャロンの薔薇を手に入れろ」という意味だったんでしょうね。


大気圏突入

今回ジークアクスはほぼ勝手に動いてると思う、なんせ、マチュが乗り込む前にオメガサイコミュが起動してる、ノリノリである。

そういえば今回オメガサイコミュをモニターしているのはコワル中尉ではない。 シムスも姿を見せないし二人共グラナダに戻ったのだろうか、ジークアクスを置いて?

大気圏突入に何かしらオプションが展開するのかと思ってたらそのまま突っ込んで、突破したw 水中も行けるし万能すぎる...というかこの時代にそぐわない高性能MSではなかろうか...(Gジェネのマルチ性能は偽りではなかったw) 空だけは翔べないのかな。

オメガサイコミュ起動時に伸びてくるアーム、腕っぽいなーと思ったら今回取り乱すマチュを抱きしめて落ち着かせるなど本当に腕だったんだと思うと同時に、盗撮はしてもお触りしなかったインベルさんは立派だったなと思う次第。(Noタッチ!)

コアファイターのキャノピーに、アームが伸びてくるハッチがあるわけですが、この腕は、本体側から伸びてるのだとわかります(本体の内側が虹色空間ってこと?) 何なんですかねあの腕...

ちなみにあすなろ抱きするまでこの腕何してたのかと思ったら、揺れるシートを押さえてました、健気かw

キレたニャアンに握りつぶされた時、結構痛かったんやろな...w

しかし、この腕割と意思表示してくるので、決める時に腕組みしそうな気がする。(マチュもコクピットで仁王立ち腕組み)


コアファイター

そう、ジークアクスにはコアファイターがあるのです。 プラモデルで初めて知ったギミックw

背中のブースターがそのまま推進機になっていますね。 ちなみに赤いガンダムや軽キャノン、ガンキャノン)もバックパックがコアファイターだったりする。

しかし、浮上用のバルーンは付いてるのに、パラシュートのようなエアブレーキシステムは持っていないのかジークアクス...w


カバスの館

目が冷めたら湯屋...ではなく娼館だった。 アマテなんて生意気な名前だね!

カバスの館とは、小説「密会」に登場したララァが身を置いているジオン寄り娼館。 ガルマ暗殺で干されてる間のシャアが訪れてララァを見受けして攫ったという、TVでは描かれていなかった話の小説です。

小説ではインド地方にあるっぽかったけど、ここのララァも渡り鳥がヒマラヤ山脈を越えると言ってるのでロケーションは近そう。

ララァの設定って、オリジンや小説で結構まちまちだったし、シャアとの出会いがないならそもそも出てこないのでは(実際最初は違うキャラの予定だったらしい)と思ってたのですが、密会のネタを採用したようですね。

ジオン高官の「恋人」が訪れていたり、ソドンが普通に地球に降りてきていたり、思ったより地球でのジオン勢力エリアがある。

近郊に落ちてきたマチュを難癖つけて借金背負わせて働かせず、客人として扱うのはララァの口利きと、コアファイターがジオン製っぽかったから、さっさとジオンに引き渡して面倒事を避けたかったのでしょう。

しかし、マチュに対して「客受けのいい顔」や21歳のララァがお姉さま(多分最年長)だったり、この館の恋人の趣向がうっすら見えてきます。


ヴァー二とカンチャナ

くせ毛の八重歯とオールバックのツリ目・・・ おや、このララァを慕う2人...

ニャアン同様戦後の地球や難民の状況をマチュに知らしめてるわけだが。

ヴァーニはまだ小間使として働いてるだけっぽいが、カンチャナの方にはなにかあった感を匂わせてます。 本人に及んだのか、ララァが割って入ったか... 館燃やす時の強火っぷりに色んなものを連想させますね...

全部燃えてしまえ、忌まわしき過去とともに


本物重力、本物の空

重力はコロニーと変わらないなと言うドライな感想。 空はわかりやすく街が見えないので感動があったかと思う。

にしてもスペースノイドが地球に来た時のリアクションの定番である「匂い」には案外と言及しない。 シュウジやニャアンは匂いは重視してる感があるのに、マチュはそこには無頓着なのはなんでしょう...あの2人とチャンネルがちょっと違うのかな...


お姉様

とても優しい、沙羅双樹の花が似合う素敵な人。

正史でアムロがララァを見た時、まっさきに連想したのは「白鳥」だった(死後イメージも鳥になってる) これはこの時のララァすで自由であったから、そのイメージを抱いたのであろう。

メイドの二人からはこのイメージは出てこず、当のララァもヒマラヤ山脈を超える渡り鳥を羨んでいる。 それが今の彼女の境遇を物語っている。

でも、「籠の中の鳥」って先週ニャアンでもやってたので、やっぱ元々はニャアンをララァ見立てにするつもりだったのでは...?と思ったりw


向こう側の私の夢

TVシリーズの話をしていらっしゃる? と思うところですが、よくよく聞いていると、赤い人は白いMSに全負けしているのがわかります。

GQララァは数多の並行世界のララァを夢という形で観測しているのか、それともシャロンの薔薇の中で眠るララァが繰り返し見ている夢を受信しているのか。

個人的には後者ではないかと思う。 つまりシャロンの薔薇は「赤い彗星が白いモビルスーツに殺された」世界(not正史)から流れてきて、この世界でそれをやり直す夢を何度も試行している、あるいは夢ではなく実際やり直している、それを観測できているのがララァのみ。

では、シャロンの薔薇の中のララァが目を覚ましたら、この世界はどうなってしまうのか。 イオマグヌッソが人類を滅ぼすとは...

この夢の話、残酷なのはララァを自由にできるのはシャアであって、アムロではない点なんですよね。 アムロではシャアに勝つことが出来てもララァを救うことは出来ない。

しかし何度やっても赤い彗星が死ぬこのクソゲー、どうにかこうにか赤い彗星を白いMSに乗せれば死なないルートに乗ったのに、乗ったら乗ったで大佐は迎えに来ないし、自分がいるグラナダにソロモン落とそうとするし散々なクソゲーである。 なめてんのか、アンケ書くぞ。


いつか来る、あの人を待ちながら

シャアとララァが出会う場所がカバスの館であるなら、ここにいなければ彼とは永遠に巡り会えない。 逆に言えばこの館にいれば必然的に巡り会える場所である。 自由を欲する少女がそのために自由を捨てなければならないという皮肉。

もうあの時迎えに来た彼より、年上になってしまっても待ち続ける夢を見る少女、それがこの世界のララァ・スン。

ガイナ(カラー)おなじみの終盤ポップスがかかり、てんやわんやして世界が終わりかけてる最中、謎の金髪目隠れ青年がしれっと「長く、待たせてしまったようだ」とかいって二人でゼクノヴァの光の中で消えるんだよ、そうなってくれめんす。


本物の海

墜落しても、全くそのまま飛び立てるジークアクスのコアファイター頑丈すぎてウケる。 サイコミュ技術も謎だけど、基礎スペックもおかしいぞこのMS。

念願の本物の海を見てもテンション低めなのは、外の世界を知って、自分の世界の狭さを思い知ったからというのが大きそう。


スイリクリョウヨウ!ウチュウモバンノウ!

韻を踏んでる、ではなくこれまでのハロの発言は、その場に則した会話を選んでるとギリギリ割り切れる範囲だったのだけど、これは明らかにジークアクスのスペックを語っている。 ジークアクスがハロを介して喋ってるようにしか思えないw

ただ、ジークアクスに意志があるかというとそこはまだ保留というか、今回のジークアクスは明らかにシャロンの薔薇の在り処がわかった上で動いてるフシがあり、よしんばジークアクスに意志があったとして薔薇の場所を特定できると思えない(赤いガンダムですら探してる)

となると、ジークアクスをハックしているモノが更にいる、そうシャロンの薔薇にいる向こう側のララァ本人。

しかし、モンダイナイといいつつ深度100mできしみを上げてるのは不安というか、深度100mの水圧に耐えるキャノピーすげえなあというべきか...w


ミノフスキークラフト

迎えに来た、というか様子見しててヒットしたので引き上げに来たというべきか、速攻でソドンが降りてくる。

艦底に光るユニットはミノフスキークラフト。 元々の設定でペガサス級についてるけど、設定そのものが後付だったために描写されたのは初。

金色の光がグラデーション発光しているのは、ペーネロペーのミノフスキーフライトと同じ表現ですね。 もしやGQサイコガンダムが光ってたのも?

そしてまだ存続していたマッドアングラー隊...w ゴッグやズゴックはこのワンカットのためだけに描いたらしいので全身画が存在してないっぽいw


真実の薔薇

シャロンの薔薇についての情報をまとめよう。

まず一年戦争の最中、シスルナ空域に出現。 シスルナ空域(空間)とは地球と月の空間を指すようで、実のところ結構広い。 アムロとララァが戦ってた場所というわけではない。(逆に言うと、グラナダ~サイド3ではない)

出現時のイメージ映像は、キラキラがあふれる緑色の光...サイコフレームの光に見えるが、サイコフレームの光の色自体がエルメスに寄ってたという見方もあり?

オブジェクトの実態は、開発中止になったMAN-08エルメス。 赤いガンダムにビットが搭載されてる時に中止になったといわれていたのがこれ。 薔薇がどのタイミングで出現したのかボカされてますが、エルメス開発中止後に出現したと思われる。

開発ナンバー的にはブラウブロのほうが先に作られているわけだけど、この異世界エルメスを元にキケロガとして再設計されたのなら、サイズが半分ほどになったりサイコミュ技術が数段進歩している理由付けにはなると思う。 もしかしたらこの向こう側の世界はサイコミュがもっと発展していた可能性も...?

外見はTVシリーズに登場したエルメスそのものですが、最大の違いはアムロが貫いたコクピットが無傷という点。 これが正史のエルメスではないという決定的な証拠と言えるでしょう。

薔薇が目覚める、薔薇が咲く、とは時間凍結が解除されることを指すのかと思われるが、果たして何が起こるのか。

時間凍結(ってなんやねんな)されてる状態でも、シャロンの薔薇自体はちょいちょい稼働しているらしく、ソロモンの時も「シャロンの薔薇の仕業か」と言われてるくらいには前例がある。

思うにサイコミュに対して思念波が送れるとか、そんな感じでしょうか。

じゃあジーンのザクはなんで壊れたのか。

まあこうなるとシロウズの仕業一択になるわけですが、当のシャロンの薔薇が平行世界でもちょっと前の時間に飛ばされたのなら、ソロモンで飛ばされたシャアがちょっと前の時間に飛ばされてても不思議はない。

ので、ソロモンのゼクノヴァで時を見たシャアが0079年9月以前に転移され、そこからシロウズとして様々な工作をしていた...という読みで一つ。 仮面を被れば堂々とソドンの中で工作できますし。


次回「イオマグヌッソ封鎖」

イオマグヌッソ封鎖できません!(エグザべくんのコートが青島刑事そのままだったわ)

もう出ないんじゃないかと思われてたギレンが、全く竹ナイズされずに出てきてて吹く、これは10話で死ぬんじゃなかろうかw


 

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